Urushi Sculpture Artist, Japan
私の作品は、うつむいたり、横たわったり、座り込んだり、立ち尽くしたりと何処か物哀しいポーズをとっており、それらは等身大の人間の身体と抽象的な漆黒の塊が融合した姿をしています。そこには、不安や恐怖、心細さを感じながら、外界から遮断するように殻の中に閉じこもり、ただ静かに無言の中に存在する人の姿が表現されています。
一方で、作品表面はしっとりとした艶を持つ漆黒の被膜で覆われています。その被膜は 30 を超える工程で仕上げられており、わずか 0.1 mm にも満たない薄い層を繰り返し積み重ねることで少しずつ堅牢さを増し、堅牢な表面となっています。その地道な工程は、外界から自分を守るシェルターを作る感覚に似ており、硬く美しい漆の表面が、弱くて醜い人間を逞しく美しい存在に変えてくれているかのようです。
不安や孤独を抱えながらも強く逞しく生きる「愛おしい人間の存在」を、強くて美しい漆という素材を用いて表現したいと考えています。
経歴
2005 金沢美術工芸大学 美術工芸学部 工芸科 卒業
2007 金沢美術工芸大学 大学院 修士課程 美術工芸研究科 修了
2010 金沢美術工芸大学 大学院 博士後期課程 美術工芸研究科
工芸研究領域 漆・木工コース 修了 博士 (芸術) 取得
受賞
2005 日本漆工奨学賞受賞
2019 金沢・世界工芸コンペティション 優秀賞
コレクション
金沢美術工芸大学
ミネアポリス美術館(アメリカ)
湖北省美術館
徳島県立近代美術館
森上美術館(フロリダ・アメリカ)
伊順芸術空間 (藩陽・中国)
兵庫県立美術館
金沢21世紀美術館
国立工芸館
V&A 博物館(ロンドン・イギリス)
Floating Art Museum (カリフォルニア・アメリカ)
